おいしさと嚥下の関係2

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前回のブログでお伝えしましたが、食べ物を「ごっくん」できるかどうかには、

その人にとって、美味しいか?

がとても重要なポイントだということです。

おいしさと嚥下の関係


この話を聞いて、

「ああ、やっぱりな」

と思ったのは、臨床経験からというのもありますが、幼少期の思い出があります。

子どものころ、ほうれん草のお浸しがどうしても苦手で💦

いつまでも、口の中にもぐもぐとためて、もう味すらしない状態になって…

飲み込めないんです…



今では大好きなので信じられないですけど、こっそりティッシュに出して食事を終了したりしていました。

ああ、この状態なんだなと子どもの頃の記憶が鮮明に蘇りました。

この話を例えで出すと、多くの方で同じような経験をされているようで、納得していただけることがほとんどです。



極端なもの言いをすれば、

まずいものは飲み込みづらいわけで、


まずいものは嚥下障害を助長してしまう可能性だってあるってことでしょうか。


だから、おいしさにはこだわりたい


ただ、ここで注意したいのは、「その人にとって美味しいか」ということです。

最高級の食材で、手間暇かけた食事が美味しいとは限らない

ご高齢の方では特に味覚も衰えてくるために、かなりの甘さや味の濃さがないと美味しいと感じることができないのはよくあることです。

激甘なプリンと一緒に激甘な飲みものを美味しいと言いながら飲んでくださる方もおられますし、意外とジャンクフードが食べたいと目をキラキラされる方も少なくありません。


ご家族のことを想って、
その方の身体のことを想って、
日々食事を準備してくださる方々へ、

病気になって思うように食べられなくなる方にとってはそんな一面があることを、すでにご存じの方も多いと思いますが、

どうか頑張りすぎてお疲れが出ませんように


その方が美味しいと思えるちょうど良いもの

一緒に探すお手伝いができれば幸いです。