【口腔ケアグッズ①】誤嚥性肺炎予防のために知っておきたい基本と選び方

はじめに

口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防だけでなく、「食べる力」を支える大切なケアのひとつです。
前回の記事では、誤嚥性肺炎を防ぐために、口腔ケアは「食べていない時」ほど大切であることをお伝えしました。

前回の記事はこちら▼
「誤嚥性肺炎と口腔ケア-食べていない時ほど大切な理由-」

今回は、実際に臨床で使用している口腔ケアグッズを少しずつ紹介していきます。
ご自宅で介護をする方や、口腔ケアに興味のある方にとって、選ぶ際の参考になれば嬉しいです。


口腔ケアって何をすること?

端的にいえば、歯磨きや粘膜ケアでお口を清潔にすることです。

一般的には歯科衛生士さんの専門分野ですが、
言語聴覚士(ST)も以下の目的で実施します。

  • 食べる“土台”を整える
  • 口腔内の状態観察(乾燥・汚れ等)
  • 反射・知覚の評価
  • 口腔への刺激による感覚・認知機能へのアプローチ

ただ汚れを落とすだけでなく、
食べる力の維持にもつながる大切なリハビリなんです。


口腔ケアに使う主なアイテム

口腔ケアには目的に応じてさまざまな器具を使います。

●歯ブラシ

歯の表面の汚れを落とす基本アイテム。

●マウススポンジ

棒の先にスポンジがついたもの。
歯ブラシが使いにくい方や粘膜ケアに使います。

●口腔内用ウェットティッシュ

ふき取り中心のケアに便利です。
粘膜ケア時や、寝たきりの方で口をゆすぐことが難しい方には、ブラッシング等を行った後ふき取りをします。

●舌ブラシ

舌専用のブラシで、舌面の汚れ(舌苔)に。
通常の歯ブラシを舌に使うと傷つけてしまい、出血する可能性もあります。


乾燥による汚れの固着に注意

口腔内が乾きやすい方では、
痰や細菌がこびりついて固い汚れになることがあります。

そこで役立つのが…

  • マウスウォッシュスプレー
  • 口腔ケア用ジェル

乾燥して“砂漠化した”お口にうるおいを与え、
汚れを柔らかくしてから落とせるだけでなく、
ケア後の乾燥予防にも効果的です。

臨床で最も使用しているマウスウォッシュ

T&K「ぺプチサル ジェントル マウスウォッシュ」

口腔内の乾燥や汚れの固着が気になる方に対して、
私が臨床で使用することが多いのが、
T&Kが販売している「ぺプチサル ジェントル マウスウォッシュ」です。

ぺプチサル マウスウォッシュは市販品としてはボトルタイプですが、
臨床現場ではスプレーボトルに入れ替えて使用することもあります

乾燥した口腔内にうるおいを与え、
その後のふき取りやブラッシングを行いやすくする目的で使用しています。


スプレーボトルに入れ、口腔内に直接霧状に吹きかけることで、まんべんなく潤いを与えることができ、
手軽に使用できるメリットがあります。
日々のこまめなケアにはより使いやすくする工夫も必要です。

特徴

  • 口腔内が乾燥しやすい方にも使いやすい
  • 汚れや痰が固着する前のケアに取り入れやすい
  • 口腔ケア前の“準備”として使用しやすい

ぺプチサルの特性について

ぺプチサルとは「ペプチド(peptide)」と「唾液(saliva)」を組み合わせた造語で、
口腔内環境に配慮して開発された低刺激性の口腔ケア製品ブランドです。

製品によっては、刺激が強く感じられたり、使用状況によっては口腔内の乾燥が気になることもあります。

ぺプチサル ジェントル マウスウォッシュは、ノンアルコールの刺激の少ない洗口液です。

こんな場面で使われることが多いです

  • 唾液量が少なく、口腔内の乾燥が強い場合
  • 食事量が少なく、口腔刺激が減っている方
  • いきなり歯ブラシの使用が難しい場合

個人的には、口腔ケアを始める際の導入として使いやすい
マウスウォッシュのひとつだと感じています。


ぺプチサル ジェントルマウスウォッシュ 口腔ケア 歯みがき ジェル マウスウォッシュ

※歯磨き粉タイプやジェルについては、別記事で改めてご紹介予定です。


次回:実際に使っているおすすめグッズをご紹介

次回の記事では、私が実際に臨床で使用しているアイテムを、
使い方のポイントとセットでご紹介します。

  • 嚥下障害のある方
  • 介護でお口のケアが必要な方
  • いつまでも食べる楽しみを守りたい方

こんな方におすすめの内容です。
ぜひ次回も読んでくださいね!

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