嚥下障害でもアイスを楽しみたい。溶けにくいアイス・アイス風デザート

「アイスは食べられるけれど、しばらくするとむせる…」

前回の記事「アイスクリームだけは食べられる…そんなことがあるのはなぜ?嚥下との関係を解説では、アイスクリームは嚥下障害があっても比較的食べやすい食品であることをお伝えしました。

ただし、アイスクリームは時間が経つとどうしても溶けて液体に近づきます。

以前ご紹介した「とろみ剤はなぜ必要?」の記事でもお伝えしたように、水分はサラサラになるほど喉が追いつかずにむせやすくなる方もいます。

そこで今回は、「溶けにくさ」に配慮されたアイス風デザートをご紹介します。


溶けにくいアイス風デザートとは?

近年では、嚥下障害のある方でもアイスをゆっくり楽しめるように、室温でも液状になりにくいアイス風デザートが開発されています。

時間を気にして急いで食べる必要が少なくなり、介助する方も慌てずに食事をサポートできることが大きな魅力です。

もちろん、嚥下障害の程度は人それぞれ異なるため、すべての方に適しているわけではありません。

それでも、「アイスを楽しみたい」という気持ちを支える選択肢の一つとして知っておきたい商品です。


おすすめ① ヤヨイサンフーズ「SOFLI とけないアイス風デザート」

私が特におすすめしたいのが、ヤヨイサンフーズの**「SOFLI とけないアイス風デザート」**です。


【冷凍】8062 SFとけないアイス風デザート35(バニラ風味) (40g×10ヶ) ヤヨイサンフーズ【3980円以上送料無料】

この商品の特徴は、

  • 室温でも液状になりにくい
  • なめらかな食感を保ちやすい
  • ゆっくり食べられる
  • 介助する方も焦らずに食事をサポートできる

という点です。

さらに、

  • バニラ
  • チョコ
  • いちご
  • 抹茶

など、味の種類が豊富なのも魅力。

「今日はどの味にしよう」と選ぶ楽しみがあることも、食べる喜びにつながります。

わたしも、こちらの商品を使って訓練するときには、必ず患者さんに「どの味にするか」選んでもらっています。


おすすめ② トーニチ「まるっと栄養バニラアイス」

もう一つおすすめしたいのが、トーニチ株式会社の**「まるっと栄養バニラアイス」**です。

この商品も、時間が経っても溶けにくいよう工夫されたアイスで、食事に時間がかかる方でもゆっくり楽しめるよう開発されています。

さらに特徴的なのが、栄養補給まで考えられていることです。

1個でエネルギーだけでなく、

  • たんぱく質
  • ビタミン
  • ミネラル

など、日々不足しやすい栄養素をバランスよく摂取できるよう設計されています。

実際に食べてみた感想としては、SOFLIのバニラ味のものに比べやや濃厚で、甘さが残る感じがありました。

「アイスを楽しむ」だけでなく、「補食として栄養も補いたい」という方には、とても魅力的な商品です。

また、トーニチさんではアイスだけでなく、ぎゅっと完熟シリーズというカットフルーツ風デザートも販売されています。

見た目は本当にカットされたフルーツそのもの。
果物を食べているような自然な風味を楽しめるデザートで、「甘いアイスだけでは飽きてしまう」という方にもおすすめです。

栄養補給を重視するなら「明治メイバランスアイス」という選択肢も

ここまでご紹介した2つの商品は、「溶けにくさ」に配慮されていることが大きな特徴でした。

一方で、栄養補給を目的とするなら、**明治「メイバランスアイス」**もおすすめです。

メイバランスアイスは、エネルギーやたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく補給できる栄養調整食品です。

食欲が低下している方や、食事だけでは十分な栄養を摂ることが難しい方の補食として、多くの医療・介護現場でも活用されています。

ただし、一般的なアイスクリームと同様に、時間が経つと溶けて液体になります。

そのため、水分でむせやすい方では注意が必要です。

バニラ、チョコレート、ストロベリーの三種類が販売されています。



まとめ

アイスクリームは、嚥下障害がある方でも比較的食べやすい食品ですが、溶けることでむせやすくなる場合があります。

一方で「アイスが好き」「また食べたい」という気持ちがあるものだと、他の食べ物よりも上手に食べられることもあります。

そんなときは、

  • 溶けにくさに配慮された商品を選ぶ
  • 栄養補給を目的に商品を選ぶ
  • 飲み込みの状態に合わせて専門職へ相談する

など、一人ひとりに合った方法を選ぶことが大切です。

そんな方法を組み合わせながら、「どうすれば楽しめるか」を考えていけるといいですね。

※嚥下障害の状態や食べやすい食品には個人差があります。実際の食事内容や食品選びについては、医師・言語聴覚士・管理栄養士などの専門職へご相談ください。

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